SSブログ

世界法廷ミステリー6「コンプライアンス服従の心理」の実話「ストリップサーチいたずら電話詐欺 」事件の真意

10月11日(日)の
フジテレビ系
日曜ファミリア

『世界法廷ミステリー6
~映画になった衝撃裁判
トリックvs悲劇の女たち~』

にて、映画「コンプライアンス服従の心理」の
モデルになった実話
「ストリップサーチいたずら電話詐欺 」事件
が取り上げられました。

事件概要についてはこちら↓
http://rins-rin-mei.blog.so-net.ne.jp/2015-10-12-2

ここでは、前回まとめきれなかった
服従の心理についてと映画の真意について
考えたいと思います。



スポンサードリンク





服従の心理とは


映画では警察という電話口の言葉だけを
信じ、良心に反する指示にも関わらず、
従業員は指示に従い続けていましたよね(゜゜)

ほんとにこんなことする?
いや、しないし、できんよ、と
思われるかもしれないのですが、
アメリカのイェール大学の心理学者、
スタンリー・ミルグラムが行った、

人は、良心に反する命令に服従するのか

に関する実験において、驚くべき
結果が出ているんです。
アイヒマン実験(アイヒマンテスト)
とも呼ばれ、閉鎖的な環境下における、
権威者の指示に従う人間の心理状況を実験したものです。

今回の事件でいうと、事務所の個室という
閉鎖空間の中、”警察”という名の
権威を借りた犯人の反社会的な指示に
どれくらいのレベルまで従えるか、ということですね。

ちなみに、「アイヒマン実験」という呼称は、
ナチス・ドイツの強制収用所を監督した人物の
名前をかぶせたもの。
アイヒマンのような人間がユダヤ人の虐殺に
加担したのは、彼らが悪魔だったからではなく、
命令に従うただの役人にすぎなかったからだ、
という主張を検証する実験でした。

実験は「被験者」、「実験者」、
「学習者」の3人で行われます。
実験室にいるのは、基本的には「被験者」と
実験の監視をする「実験者」。
「学習者」は壁を挟んだ別室におり、
インターフォンを通じてお互いの声のみが
聞こえる状況下に置かれます。

そして「被験者」が問題を出題。
「学習者」が不正解、あるいは
答えない場合は、被験者はスイッチを押し
学習者の身体に電流を流します。

15ボルトから450ボルトまで、
電撃は30段階に別れ、間違えるたびに
15ボルトずつ電圧の強さを上げていくよう
被験者は実験者に指示されます。

実は、この実験にはからくりがあり、
「学習者」は役者で、実際に電流は
流れていません。学習能力と懲罰効果の
研究をするというのは口実で、権威を
もった命令に「被験者」がどこまで従うのか
をテストしたものです。

ということで、学習者は

・75ボルト→不快感をつぶやく
・120ボルト→大声で苦痛を訴える
・135ボルト→うめき声をあげる
・150ボルト→絶叫
・180ボルト→「痛くてたまらない」と叫ぶ
・270ボルト→苦悶の金切声を上げる
・300ボルト→壁を叩いて実験中止を求める
・315ボルト→壁を叩いて実験を降りると叫ぶ
・330ボルト→無反応になる

という演技をします。

実験者は学習者がどんな反応をしようが

「この電撃は後遺症を残さない」
「迷うことはありません、あなたは続けるべきです」

と、被験者のためらいを一蹴します。

はてさて、どれくらいの人が
最後までスイッチを押すのでしょうか?



スポンサードリンク





服従の心理-結果-


「ええい、もうこんなのやってられないよ、
いやこれってよくないですよ」

「中で叩いている。オレ、ケツまくるわ。
続けたいけどさ、人にそんなことできないって。
あの人の心臓がダメになっちゃうよ」

被験者たちはその都度、
実験者に確認したりしながら、
戸惑いを見せます。

しかし、1回目の実験では、
なんと40人中26人(65%)が
最後までスイッチを押すという
結果が出ました。

閉鎖的な空間のなか、
相手は苦しんでいるにも
関わらず、良心云々よりも
権威者の指示だから...
という理由で従ってしまう人が
65%...

もちろん、
「これくらいの電撃じゃ死なないことを知っている」
「学習者だって自己責任で学習者やってるんだから」
などスイッチを押す理由は様々だと
思うのですが、65%というのは驚きの数字ですよね。

実際実験結果を予想する事前アンケートでは、
回答者は全員、実際に最大の電圧を付加する者は
ごくわずか(平均1.2%)だろうと回答しています。

ブログ主も最後まで押せる人なんて
いるの?!と思いましたが、実際
自分が閉鎖的空間に置かれ、権威者から
大丈夫だからやってくださいと機械的に
言われ促されたら、良心が100%勝つか
不安になってきました(・∀・;)

ストリップサーチいたずら電話詐欺事件では、
偽警察官の指示を拒否したトーマスがいて、
それが救いだったと思います。

こんなかんじで、
「いやそんなこと絶対しないしー」
「こんなこと真に受けないしー」
と思っていても、現実にはそんな
「おかしな話」を信じる人は
大勢いるのではないでしょうか。

とある批評家のコメントですが、
アホな話、満点の虚偽、すぐバレる大嘘、
吐き気を催す出鱈目で埋め尽くされている
のが世の中だそうです。

「なぜこんな間抜けな嘘に
国民は騙されているのか」

と思う気持ちと、コンプライアンス服従の心理を観て

「なぜこんな電話に騙されるのか」

と思う気持ちはまったく同じだそうです。

『嘘がでたらめで荒唐無稽で大きいほど、
服従する人たちはそれを信じます。
それは歴史が証明しているし、
歴史を見ないまでも見渡したり
買い物をすれば実例がごろごろあります。

この映画の騙される人々を見て
「こんな嘘にだまされてあほやなあ」
と思った観客のほとんどが、
同じくらい馬鹿馬鹿しい嘘に
だまされて生きているということに
気づかされます。』

そんなことを気づかせてくれるのが
この映画なのかもしれないですね。
最後辛辣になってしまいましたが、
自分でも心当たりがないわけでは
ありません。よく考えたらおかしい、
なんかぶっ飛んでるけど、甘い話に
痛い思いをしたことがある人もいると思います。
ほんとにそういう世の中かも
しれないですね(´-∀-`;)

ですので評論家さんの言っていることは
あながち間違いじゃないのかもしれません(´-∀-`;)
というか、これがこの映画の真意なのかもね!
ってことです(笑)
自分は騙されない、そう思ってる事柄にこそ
注意してかからないといけないかもですね!

それではここまで読んでくださいまして
ありがとうございました!

失礼いたします<(_ _)>



スポンサードリンク






nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。